今回は1年間悩みぬいてやっと完成したフェンスの紹介になります。
外構を考えている方や,これから新築を検討されている方の参考になれば幸いです。
プラドフェンスとは
フェンスといってもさまざまなフェンスがあります。
私が選んだのはグローベンの「プラド」という樹脂製フェンスです。
グローベンは名古屋に本社があり,和風の外構エクステアリアなどをメインに販売されています。
樹脂製のフェンスはリクシルや三協アルミなど,おおくのメーカーから販売されています。
「プラド」フェンスは他社に比べて最後発で販売されており,他社の商品を研究しつくして製品を作っているためとても質感が高くなっています。
なのに,値段は他社の樹脂木フェンスとさほど違いはありません。
樹脂の中に木の粉を60%以上配合し,表面は木の繊維に似せて毛羽立たせることで本物のハードウッドの様な外観になっています。
プラドone
プラドoneは,グローベンのベーシックな樹脂フェンスです。
カラーバリエーションも豊富で,4色から選ぶことができます。
オークブラック
ウォルナット
アンティークグレイ
シルクアイボリー
高さは,600mm / 800mm / 1000mm /1200mmから選択可能です。
一般的なアルミフェンスなどは,工場で組み立てられたパネル部品を支柱に取り付けるタイプが多いです。
プラドフェンスはパネルタイプと異なり,2mの樹脂板を直接ビスで取り付ける施工方法を取ります。
そのため,同じプラドoneフェンスでもさまざまな種類の貼り方を選ぶことが可能です。
板を縦にはったり,横に貼ったりはもちろん,先端を加工して上部を三角形にするといったことも可能なんですよ。
プラドPlus
プラドPlusは,アルミ製の芯材を樹脂で包んだ樹脂フェンスです。
プラドoneに比べて厚みがあり,剛性も高くなっています。
プラドoneは,黒(オークブラック)では横はりの場合に膨張収縮を吸収するための縦材を2mごとに入れなければなりませんでした。
プラドPlusでは,アルミ芯材による高い剛性によって黒(カーボン)でも縦材なしで施工可能です。
また,プラドoneに比べて厚みがあるためよりハードウッドに近い印象ですね。
オプションでルーバータイプも設定されており,目隠しと通風を調節できる仕様も用意されています。
カラーバリエーションはプラドoneとは若干異なりますが,こちらも4色から選択できます。
カーボン
コーヒー
サンド
スモーク
高さは,プラドone同様600mm / 800mm / 1000mm /1200mmから選択可能となっています。
プラドを選んだ理由
メンテナンス不要
数年ごとのメンテナスや交換の時間をつくることができるだろうか?
フェンスといえば,木製フェンスがかっこいい。
外構を考え始めていた頃の私はそう思っていました。
しかし,木製フェンスの最大の欠点はメンテナス性です。
杉などの加工が容易な木材は,雨ざらしの状態では毎年のメンテナスに加え十数年おきの交換が必要になってきます。
ウリンなどのハードウッドでも,杉よりは長持ちしますが値段が跳ね上がります。
そうなってくると,ほぼメンテナスの必要ないアルミフェンスが選択肢にはいってきます。
アルミフェンスでも木調のラッピングタイプはあるんですが,やはりニセモノ感が出てしまう。
次に候補に上がったのが樹脂フェンスです。
樹脂フェンスは木材の様な風合いを出しつつ,メンテナンスフリー。
「素晴らしいではないか!君に決めた」という具合で我が家のフェンスは樹脂フェンスとなったわけです。
ちなみに,ここまでに至るまでに引き渡し後半年以上経っています。
迷っていたところの最後の一押しは,YouTubeやTwitterなどで外構情報を発信している庭ファンさんでした。
関連記事:【決定版】外構でおすすめ書籍&サイト8選|もっと早く知りたかった!おしゃれ新築外構施工例
カラーバリエーション
というわけで樹脂フェンスに決め,商品もグローベンの「プラドone」に決めました。
次は板のカラー決めです。
Instagramで施工例を見ていたところ,板の色を部分的に変えられることを発見。
これは良いとおもい,試しにiPadで写真に合成してみました。
色としては,「黒にグレー差し色」もしくは「グレーに黒差し色」かなと思案。
外壁が黒のガルバリウムと焼杉なことを考えると,「黒にグレー差し色」の方が良いかなという結論に達しました。
施工風景
ブロック塀穴あけ
工事初日。
我が家はブロック塀とフェンスを別の業者にお願いしました。
理由はフェンス選びに迷っていたからですね😅
ブロック塀は3段で約60センチ。
その上に120センチの「プラドoneフェンス」がつきます。
トータルで180センチのフェンスというわけです。
ブロック工事の後,DIYでモルタルを塗りました。
フェンス工事の業者さんにはモルタルの上から穴あけしてもらう形です。
穴あけは,振動ドリルにダイヤモンド刃のついたもので一つひとつ抜いていきます。
これがなかなかの工事で全部で十数箇所あけるのに丸1日かかっていました。
DIYしなくてよかった😅
原因はフェンス支柱のピッチと,天端ブロックの厚みが薄い部分がずれてしまうためブロックをまるっと削る必要があったからだそうです。
アルミフェンスであれば,支柱の穴はゆうずうきくみたいですが,プラドフェンスは支柱間は2mでやる必要があるとのこと。
抜いた部分をのぞいてみると,しっかりブロックが抜かれています。
天端ブロックの厚みが薄い部分だと,この写真の様に1センチ程度で済みます。
支柱立て
工事2日目。
ブロックに開けた穴に支柱を立てていきます。
支柱はアルミ製です。
支柱の色もフェンスと同じ色がラインナップにあり,黒以外も選ぶことが可能の様です。
わたしは黒ベースのフェンスなので,支柱も黒を選択しました。
規定の長さにカットしている様子です。
支柱切らずにそのままつけてくれてもよかったんだけどな…と内心思いながら見ていまいた。
まあ,あまり高くなると土台ブロックとフェンスの間が空いてしまうのと背が高くなるぶん強風に弱くなったりするのかな。
支柱の長さを揃えて穴に仮差しして,モルタルを詰めていきます。
この日は朝から初めて,作業が終わったのが夜の9時ごろでした。
支柱の切断とモルタル詰めってこんなに時間かかるんや…
DIYしなくてよかった😅(2回目)
ちなみに,業者さんはお一人です。
翌朝。
詰めたモルタルはこんな感じです。
職人さん曰く,
モルタルを詰めるところまで終わらないと,次の日に板貼り付け作業ができない
とのこと。
2月の寒い夜に外で残業なんてほんと申し訳ない。
板はり
少し時間が空いて数日後。
作業3日目。
板張り工事になります。
我が家はジョイント仕様です。
まず先に支柱に縦張りを取り付けます。
縦張りと支柱の間に,横板を後から差し込むような形になります。
縦張りの裏側では,隣接する横張どうしが若干すいていて,板の膨張収縮をここで吸収する作りになっています。
庭側に面している部分はフェンスを120センチにしていますが,隠す必要のない部分は節約のために60センチにしています。
角の部分は,カバーなどは無く切りっぱなしの仕上げになっています。
完成
工事は約3日で完成しました。
イメージしていた通りの出来栄えになったので満足しています。
自作のイメージCGはこちら。
だいたい一緒ですね。
夜の雰囲気もGood。
これで外からの目を気にせずに庭でBBQができます。
感想
どうだったでしょうか。
我が家のフェンス工事になります。
ハイブリッド外構を推奨している私ですが,フェンスぐらい自分でやれよとの声がどこからか聞こえてきそうですね。
関連記事:【持論!】外構費用を抑えるには|外構はDIY?それとも業者?
ですが,仕上がりが表面に見える部分は業者に任せるに限ります。
フェンス工事はトータルで約55万円の工事でした。
(プラドone高さ120センチが16m,高さ60センチが8m)
フェンスとしてはかなり高い方ですが,今後のメンテナンスを考えるとしょうがないかなと思います。
今回は以上,参考になれば幸いです。