こんにちは,カズです。
今回は外構DIYで必須の植栽についてです。
我が家が完成してから10ヶ月が経ちます。
下調べに下調べを重ねた結果
やっとシンボルツリーを植えることができました。
私が調べた植栽の買い方4選と
私が選んだ植栽3選。
候補に上がったがあえなく
選定から外れたもの3つもご紹介します。
調達方法
外構業者
外構工事で一番メジャーな植栽調達方法が外構業者に頼むです。
メリット
- 庭のデザインから樹種の選定や配送施工まで全てやってくれる
- 立ち枯れ保証がある場合もある
- 樹木に対しての専門知識は不要
デメリット
- 値段が高くなる
外構DIYするなら外構業者に頼む必要はほぼ無いです。
これは外構DIYではないと言えばそうなのですが
植えるなどの施工はDIYで行うなど分離発注によって予算の削減も可能でしょう。
ハウスメーカーの紹介業者以外で自分で業者を探すと幾分安くなりますよ。
ホームセンター
お馴染みのホームセンター。
店舗によっては樹木を扱っているところもあります。
メリット
- 安価
- 立地によっては頻繁に行くことができる
- 園芸用品なども揃う
デメリット
- ラインナップが少ない
- 管理が不十分なものもある
- 持ち帰りは自分で行う必要がある
外構DIYでは重宝するホームセンター。
外構DIYするなら多かれ少なかれホームセンターでの購入は必須でしょう。
土や肥料などの園芸資材,スコップやシャベルなどの園芸用品も扱っています。
植栽を安価に入手できる一方,ラインナップは流通している成長の早い植物に限定されます。
高木中木については,ラインアップは少なく果樹が多めな印象。
柑橘系,ブルーベリー,オリーブなどは置いてある場合が多いですが
雑木の庭やドライガーデンなどおしゃれ系のお庭で見かける品種はほぼ無いです。
また,低木や下草はオーソドックスな南天や宿根草系は多くの種類がある印象です。
下草は後からホームセンターで調達なんかはアリな選択でしょう。
店舗や時期によってもラインナップが異なるので,お近くのホームセンターを日頃から覗いておくといいですよ。
ただし,入荷してから売れるまでのお世話が不十分な時もあります。
たまに水やりが不十分で枯れているや病気になっているなどありますので,お気をつけください。
購入する際は,ホームセンターによって軽トラや1tトラックを無料で90分貸し出しなどやっているところもあります。
うまく活用すると,自分の車を汚したり傷つけなくて済みますよ。
園芸店
ホームセンターより種類が豊富な園芸店。
あまりお店として多くはありませんが,外構DIYするなら探していく価値はあります。
メリット
- 種類が多い
- 店員さんが知識豊富
- 値段は適正価格
- 同じ種類でも樹形を選ぶことができる
- 配送してくれる(有料)
デメリット
- 郊外や遠方の場合がある
- 野菜系or植栽系に特化した店の場合がある
当たり前ですが専門店なので種類は豊富です。
同じ品種でも,数が揃っているため好きな樹形を選んで購入が可能。
店員さんもプロなので相談に乗ってくれる可能性もあります。
住んでいる地域やお店までの距離によりますが有料で配送もしてくれます。
高木などは3m超えになってくるので配送してもらえるのはありがたいです。
我が家の場合は3m超え2本と1.5m1本を5千円で配送してもらえました。
野菜苗特化型のお店,植栽特化型のお店がありますので行くときは注意が必要です。
植栽特化型の中でも,畑やビニールハウスに仮置きされて販売されている大規模なところもあれば少数精鋭でおしゃれな感じで植栽を売っているところもあります。
どちらがいい悪いでもないので,いくつか行ってみるといいと思います。
生産者
一番おすすめなのが生産者さんから買うパターン。
メリット
- 安価
- レア種類がある場合も
- 専門知識豊富
デメリット
- 近くにない場合も
- 小売をやっていないことも
生産者さんというのは,文字通り植栽を作っている人です。
生産者といっても種から畑で育てる方法と,高木などは山採りというものもあります。
山採りとは,山で自然に生えている木を採ってくる方法です。
山採りの方が樹形が綺麗だったり,アオダモなどは表皮に独特な模様が現れやすかったりします。
業者さんによっては片方もしくは両方やっている場合もあります。
インターネットで近所の生産者さんを検索してみてください。
「○○樹苗」などをキーワードに探してみるといいです。
ただし,生産者さんによっては小売をやっていない場合もありますので注意が必要です。
購入に行く際は庭の写真を撮ってからいくと,写真をもとにプロの目でおすすめを教えてくれるかもしれません。
我が家のシンボルツリー
次に,私が実際に購入したシンボルツリーを紹介していきます。
ココスヤシ
ココスヤシはヤシ科ブティア属の植物で,アルゼンチンやブラジルが原産の植物です。
ヤシの実で知られるココヤシとは種類が違い,ココスヤシは耐寒性と耐陰性があり,虫もあまりつかないので手入れが簡単なヤシです。
生育は遅く,年に2cmから3cmほど成長します。
ココスヤシは9月ごろに黄色い実がなります。実は甘くて食べることも可能で,マンゴーのような味がするそうです。
葉は羽状葉で,色は緑色ではなく若干青白い色をしています。
日本のヤシなど緑色のヤシに比べて見ていて涼しげに感じられます。
選んだ理由は,ガビオンの横にDIYしたガビオンのお供にぴったりだから。
南国風のロックガーデンにはぴったりの相棒ですね。
私が買った高さ150cm程度の木で約4万円ほどしました。
詳しく知りたい方はこちらをご参照ください。
アオダモ
アオダモは,モクセイ科トネリコ属の落葉高木です。
日本に日本に昔から自生してきた植物で,日本の気候を好み暑さや寒さに強い木です。
流行りのシマトネリコと似ていますが,シマトネリコより成長が遅いことが特徴です。
近年,シマトネリコを庭木として植え,あまりの成長の速さに持て余すケースが多発しています。
そのせいか,同じ高木で成長の遅いアオダモを勧めているYoutubeチャンネルを多く見かけます。
アオダモは自然樹形で10mから15mほどになりますが,一気に成木になるわけではなく,生育スピードが遅いため初心者でも管理しやすいのが特徴です。
4月から5月にかけて白い雪をまとったような花を咲かせます。
はな一つひとつは5m程度と大変小さく,木全体を覆うように咲き誇るため大変見応えのある木と言えます。
山採りの木には幹に白い模様があり,畑で育ったものには模様がないものが多いようです。
これは,カビの一種で木の成長には影響はありません。
畑で成長したものに比べ,山採りの木は枝が高く伸びており高木としてユニークなものが多いです。
そのため,人気が高く,3mを超えるものだと5万円以上の値段で販売されています。
同程度のシマトネリコに比べると数倍程度値段に差があります。
選定理由は,高木の中で成長が比較的遅く管理が楽であり,幹のしなやかなフォルムが庭の良いアクセントになることが選んだ理由です。
詳しく知りたい方はこちらをご参照ください。
ルチエンシス(ひめさざんか)
ルチエンシスは別名ひめさざんかとも呼ばれ,ツバキ科の常緑樹です。
沖縄に自生する日本固有の植物で,花は白からピンクで一重咲。大きさは3cmほど。
香りは比較的強くウメに似たよい香りがするそうです。
幹が茶色のマッドな質感で,葉は小さく常緑樹のため落葉しません。
枝先から新芽が出ては冬には芽部分の多くが枯れるため成長は遅い部類に入ります。
購入した木は3m程度で価格は5万円程度でした。
選定理由は,園芸業者さんのススメもありますが,常緑のため冬でも葉が残り葉も小さいため通りからの目隠しとして期待でき,また花も綺麗ということが選んだ理由です。
詳しく知りたい方はこちらをご参照ください。
選考から外れたシンボルツリー
常緑やまぼうし
シンボルツリーとして人気の常緑やまぼうし。
雰囲気として高木になるアオダモやルチエンシスと競合します。
アオダモと比べると樹形に関しては若干もっさり感があり,ルチエンシスと比べると花に華がありません。
今回は惜しくも選考から外れてしまいましたが,アオダモやルチエンシスに比べて比較的お手頃な為,もう少し庭が広かったら植えたかった一つになります。
詳しく知りたい方はこちらをご参照ください。
ソヨゴ
お庭や公園などでよく使われるソヨゴ。
赤い実が付き,常緑なため落葉せず冬でも緑を楽しむことができます。
生育も緩やかで,シンボルツリーにぴったりな樹木の一つです。
こちらもアオダモやルチエンシスと競合する高木ですが,葉っぱの形状が好みではなかったため選考から外れてしまいました。
詳しく知りたい方はこちらをご参照ください。
ジュンベリー
ジューンベリーはシンボルツリーとして人気があり,初夏に赤い実が付き生食やジャムに加工して食べることができます。
果樹と高木を兼ね備えた木で,当初購入する候補の筆頭でしたが,生産者さんから成長すると樹形が暴れやすいとのアドバイスを頂きあえなく落選。
常緑やまぼうしと同じく,もう少し庭が広かったら植えたい木の一つです。
詳しく知りたい方はこちらをご参照ください。
樹木の植え方
せっかく買った樹木も植え方次第では枯れてしまう可能性があります。
せっかくなので王道の植え方を押さえておきたいところ。
私が実際に行ったシンボルツリー植えDIYに必要なものと手順をご紹介します。
準備するもの
- 培養土
- 腐葉土
- バーク堆肥
- 支柱(竹,木どちらでも)
- 木製杭
- 麻縄
- 番線
全てホームセンターで購入できます。
ただし,植え付けるところが既に植物に適している土壌場合は以下の培養土や腐葉土やバーク堆肥なども必要ありません。
砂利や砂,粘土質の場合は元からある土壌に腐葉土とバーク堆肥を3割程度混ぜてください。
培養土はかさ増しとして混ぜました。
培養土は草花用で構いません。
元肥として,緩効性化成肥料を15gほど混ぜ込みます。
元肥とは根の下にあらかじめ仕込んでおく肥料のことです。
緩効性化成肥料は,商品名で言うとマグアンプなどが有名ですがどんな商品でも問題ないです。
大きさとしては,駄菓子のラムネ程度の粒状の白い肥料になります。
支柱は,竹製と木製がありますが細い女竹で十分だと思います。
木製だと太すぎて支柱の主張が激しめです。
麻紐は若干太めの方が縛りやすいです。
番線は支柱と木製杭を固定するものです。
穴掘り
植えるシンボルツリーの株の直径の1.5倍,深さも1.5倍穴を掘ります。
穴を掘る際にシャベルは必須ですが,ハンマードリルがあるととても楽でした。
硬い地面が豆腐のようにほぐすことができます。
植え方
・水極め
植えた際に土と根が密着するように水で空気を抜きます。
植えた際の水やりも兼ねている合理的なやり方です。
余談ですが,植え替えや種まきの際は産水(うぶみず)といってたっぷり水をやることを心がけると定着や発芽が良くなります。
・植え方
事前に穴の横で準備した腐葉土などを混ぜた土を用意して,樹木を穴に据えます。
この際に,株元が埋まりすぎないように穴を適宜埋め戻してください。
ココスヤシに関しては若干株が地面から出ている程度,その他は地面からジャスト程度で植えました。
木を囲うようにドーナツ型に土を盛ります。
これは,水をやった際や雨が降った時に株元に浸透しやすくするための堤防を作るといった意味があります。
・支柱
業者さんはこの程度の大きな樹木であれば支柱は不要と言っていましたが一様支柱を立てました。
女竹を3本使い,三脚の要領で一番太い幹に誘引を行なっています。
竹自体は地面に刺さる力が弱いため,木製の杭を竹とは反対方向(幹側)に若干寝かせて打ち,竹と番線できつく縛りました。
まとめ
・シンボルツリーは生産者さんを探して直接購入すると安く購入できる可能性がある。
・私はココスヤシとアオダモとルチエンシスを買った。
・植えるときは王道作法(土づくり,水極め,支柱)を押さえておくと良い。
以上いかがだったでしょうか。
参考になれば幸いです。