こんにちは,カズです。
今回はまぜ太郎についての記事になります。
実際に購入してコンクリートやモルタルを何度も練っててみてわかったことやコツなどをご紹介していきましょう。
まぜ太郎の種類
まぜ太郎は4種類のモデルが存在します。
用途としてはコンクリートだけではなく,肥料や飼料の攪拌などにも使えます。
この画像にはありませんが派生モデルとしてドラムに蓋とシューター付きのモデルもあるそうです。
ドラムの中に羽がついており,回転することで中のものを攪拌します。
ドラムの大きさ目一杯にコンクリートなどを寝ることはできず,
一番小さいAMZ-25Yでドラム容量46L,練り量約20L(コンクリート)。
一番大きいAMZ-70Yでドラム容量140L,練り量40L(コンクリート)となります。
型番についている数字が練り上げることができる量になっているということですね。
私が購入したのはAMZ-30Yです。
今思うと大きいモデルを買った方がよかったなと後悔しています。
理由は後ほど。
コンクリートとモルタルの作り方
コンクリートやモルタルの作り方をおさらいをしておきましょう。
コンクリートの作り方
コンクリートは砂・砂利・セメントに水を加えながら混ぜることで作ることができます。
何も特別なことをするわけではありません。
バケツやもうすこし大きい容器(通称フネ)をつかってスコップで混ぜればいいのです。
まぜ太郎を使えばその混ぜる作業をある程度楽にすることが可能になります。
材料はホームセンターなどでも入手できますし,建材屋さんでも購入可能です。
建材屋さんでの購入の仕方はこちら。
ホームセンターであれば,砂と砂利はそれぞれ20kg袋入り,セメントは25kg袋入りで販売しています。
砂20kg
砂利20kg
セメント25kg
少量であれば,インスタントセメントという砂と砂利とセメントが既に混ぜてあり水だけでコンクリートになる製品もあります。
インスタントコンクリートは少し割高ですが,少量必要な場合はありがたいです。
ホームセンターで売っている砂や砂利の袋には標準的なコンクリートの配合が載っています。
セメント20kg1袋+砂20kg2袋+砂利20kg3袋+水10L
計算すると,
セメント(20kg)+砂(40kg)+砂利(60kg)+水(10L)
ということになります。
比だと,
セメント:砂:砂利:水=1:2:3:0.5
ということですね。
これらを上記の配合で混ぜれば良い訳です。
砂利を多くしすぎると雷おこしのようになり全体的に脆くなります。
セメントが接着剤で砂利がカサ増し,砂がセメントと砂利の間を埋める緩衝役といった具合です。
セメントを規定量より多くすると多少強度は増しますが,セメントが砂・砂利・セメントの中で一番高価なため全体として材料費がかさみます。
配合や水の加減は気温や湿度によって変わってくるのでそこは手探りで経験を積む他ないです。
最初は配合通りにやってみて,あとはトライアンドエラーです。
モルタルの作り方
モルタルは砂・セメントに水を加えながら混ぜることで作ることができます。
材料はコンクリート同様,ホームセンターなどでも入手可能です。
コンクリートに比べて,砂利がない分薄く伸ばしたり細い隙間に流し込んだりと使い分けをすることができます。
コンクリートブロック詰みなどの場合は砂を使いますが,壁塗りなどの場合は目の細かい珪砂(けいしゃ)を使うことで伸ばしやすく剥がれにくく施工可能です。
分量は,
砂:セメント:水=3:1:0.5
温度や湿度など塗る環境によって微調整をします。
打設例
私が使っているまぜ太郎はAMZ-30Yです。
一度に30L分のコンクリートを作ることができます。
何度か実際に施工してみての具体的な分量などをご紹介します。
・タイルデッキ下地(面積約15平米,厚さ約5cm,コンクリート量約1立米)
コンクリート打設15m2で厚さ5cmなので,計算すると15*0.05=0.75立米と想定していましたが,厚さが若干厚く打ったところもあり結局1立米ほど練っていました。
砂利0.5立米
砂1.5立米
砂利は写真の0.5立米を使い切り、砂は写真の1.5立米を1/3使い、セメントは225kg(25kg9袋)を使用。
トータルでまぜ太郎を31回まわしています。
計算すると1回が約0.032立米というわけです。
大人二人で7時間,平均で1回まわすのに15分ほどかかった計算になります。
材料となる砂と砂利の近くにまぜ太郎を配置し,同じ大きさのバケツを2つ以上用意してバケツ何杯もしくはバケツの半分など割合を見定めて作業をすると効率がいいです。
私の場合は,トタンバケツ(8.4L)で砂2杯,砂利2杯,セメント0.7杯を1回として作業を進めました。
砂2杯
砂利2杯
セメント0.7杯
まぜ太郎でコンクリートを練る場合、初心者は砂多めで気持ち水多めの方がコテでならしやすいです。 粘度は回しているとピシャピシャ音がなるぐらい。
試行錯誤の結果,後半はバケツ換算でセメント:砂:砂利を0.7:2:1.5で打設しています。
1立米で31回も回すことを考えると,倍の量を練ることができるAMZ-70Yの方が手間がかからずよかったなと感じます。
値段もAMZ-30Yの倍もしないですしね。
もちろん,大きくなる分場所はとりますが。
購入を検討している方はそのあたりよく検討されると良いと思います。
まぜ太郎のコツ
まぜ太郎にはいくつかのコツがあります。
気をつけたい点を3つ紹介しましょう。
組み立て
1つ目は,組み立てです。
まぜ太郎は業務用ではなく,格安のコンクリートミキサーになります。
そのため値段も格安で,おもちゃ程度の価格で購入することができます。
そんなまぜ太郎に多くを求めるのは酷な話ですが,組み立ての精度はあまりよくありません。
ボルトを通す時に穴がズレていて入りにくい時はゴムハンマーでたたきがなら組み立てればいいのですが,可動部に塗料片が噛み合ってしまって動かなくなってしまうところがあります。
特に苦労するのが軸受です。
ドラムを傾ける際に,写真右側に見えるハンドルを使います。
このハンドルに繋がっている軸が何度か使うと黄色の塗料が挟まって動きが硬くなってしまいます。
最初は砂を噛んだのかなと思いながらだましだまし使っていたのですが,最終的に大人二人でやっと動くぐらいに悪化してしまったので分解清掃してみたところ出るわでるわの黄色い塗料片。
できればこの部分は改良してほしい部分ですね。
分解清掃時にシリコンスプレーを噴いて,その後数回使用したところ動きがスムーズになったので今は快適に使えています。
これはまぜ太郎初期の定番トラブルと言っていいと思います。
混ぜる角度
2つ目は,混ぜる角度です。
業務用のコンクリートミキサーはドラムの口が上を向いた状態で練りますが,まぜ太郎はドラムを斜めに傾けて練る構造になっています。
これは,小さいモーターで混ぜるための設計上の工夫だと思うのですが,そのせいで角度を考える必要が出てきます。
まぜ太郎にはドラムを傾斜させるハンドルにロック機構があり,一定の角度で固定することが可能です。
ハンドルには爪がついており,バネで穴の空いたプレートに押さえつけられています。
ハンドルを手前に引き,爪を浮かせて角度を調整するといった要領です。
砂や砂利を入れる際はドラムを上部に向けるため,プレートの頂点の穴に挿してドラムを固定します。
混ぜる際はプレートの穴の頂点から3つ目が最適です。
反対側のプレートにも同じように穴が空いていますのでどちらにでも傾斜させることができます。
実質使うのは,頂点と3つ目のみです。
なぜ3つ目の穴なのかというと,まぜ太郎はドラムの中の羽が側面にしかついていません。
口が上を向いている状態でモーターを回しても材料は混ざらないという訳です。
角度が上を向きすぎると混ざらず,あまり傾けすぎるとこんどはコンクリートが口から溢れてしまうことになります。
そのいい塩梅が3つ目の穴という訳です。
混ぜる順番
この混ぜる順番が一番重要といっても過言ではありません。
まぜ太郎は傾けて混ぜるためどうしても内壁に砂やセメントがくっ付いてうまく混ざらないことが多々あります。
その度にドラムを止めて,コテなどでつついて砂やセメントの塊を崩すのはなかなか手間です。
これを解決する方法は2つあります。
・水流で塊を崩す
・砂と砂利とセメントの混ぜる順番を変える
1つ目は,ホースの水流で奥の塊を崩す方法です。
これは近くに水栓や延長ホースが無いとできませんが必須です。
弱点として水の分量が正確に計れなくなりますが,徐々に感覚で水の量はわかるようになります。
2つ目は肝心の混ぜる順番です。
1回目と2回以降を切り分けて考えていきましょう。
1回目はドラム内が乾い他状態です。
まず,砂とセメントをまぜ太郎に入れ混ぜます。
混ざったところで次に砂利を入れて混ぜます。
あらかた砂・セメント・砂利が混ざったところで最後に様子を見ながら水を入れていきます。
これでダマにならず綺麗に混ざります。
2回目以降は,前回練ったコンクリートでドラム内が濡れています。
最初にまぜ太郎に砂利を入れてドラムを回してください。
1回目のように最初に砂とセメントを入れてしまうと,ドラム内が濡れており砂やセメントは内壁に固着してしまいます。
まず先に砂利を入れることで砂とセメントの付着を最小限に抑える工夫をします。
砂利がまぜ太郎の内壁をひっ掻いて掃除してくれ余分な水分も若干ですが吸収してくれます。
その後,砂を入れ再度まぜてください。
混ざったところで最後にセメントを入れます。
しっかりセメントと砂・砂利が混ざったところで水を適宜入れ混ぜていきます。
セメントが混ざっていない状態で水を入れてしまうと,セメントだけダマになりますのでここも注意が必要です。
この時に先ほど説明した水流を利用して壁面に沿わせるように水を入れていくと綺麗に混ざりやすいように感じます。
3回目以降もこれの繰り返し。
若干手間ですが,この方法を取るとコテで塊を崩す手間がなくなるので作業性が格段に向上します。
もしダマになった場合はまぜ太郎を止めて,スコップなどで突いて崩してください。
おさらいすると,
・1回目(砂・セメント→混ぜる→セメント→混ぜる→水→混ぜる)
・2回目以降(砂利→混ぜる→砂→混ぜる→セメント→混ぜる→水→混ぜる)
この方法でコンクリートを練ると作業性が向上します。
作業後は直ぐにまぜ太郎をしっかり水洗いすることをお忘れなく。
セメント分をしっかり落としておかないとカチコチに固まって次使う時に往生します。
まとめ
まとめると,
・まぜ太郎には種類がたくさんある
・1立米は約30回で打設できる(AMZ-30Y)
・コツを掴むとスムーズに練ることが可能
外構DIYで細かくコンクリートを練りたい場合はまぜ太郎おすすめです。
土間コンなど10平米を超えると厳しくなりますし,表面の仕上げなどはプロには敵わないので外注して生コン頼んだ方が賢明です。
参考になれば幸いです。