前回の記事ではカーポート選びの旅を解説しました。
まだご覧になっていない方はこちらからどうぞ。
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今回はカーポートSCワイドの施工中の様子をご紹介します。
施工当日までの流れ
ざっくりした当日までの流れは次のとおりです。
・業者に見積もりをメールで依頼
・現地(我が家)で打ち合わせ(業者さん1名)
・メールで見積もり届く
・施工依頼
・施工日決定
・施工日の数日前に最終現場確認(業者さん2名)
・当日施工(業者さん2名・トラック2台)
なんやかんやあり,やっと決心してカーポートをカーポートSCワイドに決めました。
これまでの経緯はこちらでまとめていますので気になる方はご覧ください。
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まず大まかな施工までの道のりを解説します。
外構業者さんに施工をお願いする流れとしてまず見積もりを依頼します。
我が家の場合は既に新居に住んでいたので,業者さんに来てもらって打ち合わせをしました。
事前に,土地の図面や建物の配置図などを用意しておくと話が早いです。
業者さんは,カーポートを設置する場所が図面通りかを実際にメジャーで測っていきます。
後日,メールで見積もりが届き値段などを交渉をして施工依頼。
その後,施工予定日を調整します。
施工予定日の数日前に,現場の最終確認で職人さんがもう一度計測にきました。
どういった計測だったかというと柱の位置決めです。
カーポートは柱の位置をどこにするかで屋根の位置がかわります。
この判断は家主が判断しなきゃいけないです。
カーポートを分離発注しているので外構を全部任せる場合は業者さんが判断してやってくれます。
我が家の場合は,カーポートの片側を既存のブロック塀に寄せる形で設置します。
このブロック塀と柱の間の距離をどうするかなどの最終確認をしました。
できればブロック塀ぎりぎりに寄せた方が,反対側のスペースが広く取れることになります。
ちなみに,柱を立てる位置の近くにブロック塀があると塀の基礎がある可能性が高いです。
ブロック塀の基礎は真下だけではなく、強風などで転倒しないように支柱でL字になっています。
柱をギリギリに寄せようと思ってもこのL字の基礎にぶつかっちゃうわけですね。
そうなってくると,ブロック塀の基礎を一部こわす作業が必要になります。
我が家の場合は柱2本分の穴掘りでコンクリートの基礎を一部撤去する作業が必要でした。
もし,土間コンが既にある場合も同様です。
一部コンクリートを剥がす作業が必要になります。
最初から土間コンの場合は,はがす費用が上乗せでかかることが多いです。
我が家の場合は価格の合意後だったので,ブロック塀の基礎の追加作業で特に上乗せされることはありませんでした。
外で15分ほど打ち合わせをしてその日は終了です。
ついに施工日の当日。
朝9時ごろに職人さん2人がいらっしゃいました。
カーポートの材料を乗せたトラック1台と,そのほか必要な工具類を乗せたトラック1台の合計2台。
トラック2台ってなかなか場所とりますね。
カーポートSCの屋根板は約6mあります。
その長さのアルミ板を運んでくる必要がありますので2台なのは仕方がない。
さっそく業者さん,水糸で位置決めをしていきます。
我が家はハイブリッド外構を決め込んでいますので,まだ地面は土です。
ハイブリッド外構についての詳細はこちら。
関連記事:【持論!】外構費用を抑えるには|外構はDIY?それとも業者?
事前に私がDIYで地面の土を土間コンの厚さ分約10センチすきとりしてあります。
そのため業者さんにどこに路面がくるかを伝える必要がありました。
どこまで柱を差し込むかを決めなければいけないためです。
写真のブロック塀につけてある青いラインが路面になります。
駐車場は水勾配といって,雨が流れるように若干勾配をつける必要があります。
我が家は2%の水勾配にしてあるので,左下方向に若干さがる傾斜です。
奥行き5mで約10cm下がる計算。
ここで問題発生。
カーポートSCの特徴として雨樋が柱に内蔵されています。
カーポートSCは屋根に勾配がとってあり片側2本の柱に雨水の排出口があります。
これが良い点でもありなかなか癖のある点でもあるのです。
外付けの雨樋であれば組み立て後に長さ調節可能なんですが
カーポートSCは柱を埋める施工段階で雨水が出る排出口をきめなければいけません。
青い線で土間コンのラインはだしてあるつもりですが,カーポートと土間コンの仕上がりをこの段階できっちり決めなきゃいけないというのは想定外。
青い線で土間コンのラインはだしてあるつもりですが,カーポートと土間コンの仕上がりをこの段階できっちり決めなきゃいけないというのは想定外。
土間コンの路面位置あとから少し変えれるかな想定していたのがここで確定してしまうはめに。
とりあえず,2%の水勾配の位置で職人さんに排水口を作ってもらいました。
写真の柱下部の切り欠きが本来の雨の排出口です。
プラスチックの部品が付いているところが新しく作った排出口。
下の切り欠きは地面に埋まってしまうので問題はないです。
余談ですが,職人さんがこうおっしゃっていました。
「カーポートSCの柱の雨排出口の高さが前後の柱2本とも同じなんだよな。必ず水勾配はとらなきゃいけないから,必ずどちらかは切って加工しなければいけない」と。
リクシルさん,ここ改善ポイントですよ。
まあ,それは置いておいておきましょう。
順番が前後しますが,柱の穴掘りです。
水糸を張って,位置決めをして柱の穴掘りをしていきます。
ブロック塀側は塀の基礎があるのでハンマードリルでコンクリートを砕きながらの穴掘りです。
反対側もですが,穴は直径30センチほど。
深さも50センチといったところでしょうか。
私が想像していたよりも小さい穴でした。
大きなカーポートですが,穴一つはこんな小さくても大丈夫なんですね。
我が家の場合は,コンクリート厚分を事前に掘り下げているので,実際は60センチほど埋まる感じです。
次に,梁(はり)を配置していきます。
5m以上の長さがあるのでかなりの長さ。
この梁もアルミ製です。
ジョイントの部分は強度が必要なのか鋼材なのかな。
アルミの柱で隠れる部分が錆止めなのか灰色の塗装がしてありました。
見た目すごく重そうでしたが,職人さん曰く空洞だからさほど重くないとのこと。
柱を木材などで位置決めして,梁を取り付けていきます。
梁を取り付けたら次はアルミの屋根材を取り付けです。
写真はナチュラルシルバーFのカラーです。
カーポートSCは梁の下に屋根を取り付けていくタイプになります。
屋根のアルミ部材は6mの1枚ものです。
これを梁にビスで固定し繋げてはめていく形ですになります。
中が空洞なので重さは大したことないですが,6mと長いためぶつけないように取り回すのが大変そう。
アルミ無垢なんで,少しでも当てたら目立つ傷になりますからね。
次々,アルミ部材を固定していきます。
はしまで取り付けが終わると,次は小口面(はしっこ)にアルミのカバーをはめます。
カバーパネルを取り付ければほぼ完成です。
ビスは全て見えない位置に隠れるのでスッキリ。
あらためていいデザインだなぁと惚れ惚れします。
屋根ができたら,柱にコンクリートを流し込んで固定します。
柱と屋根が歪まないように,突っ張り棒をあてながらの作業です。
真上から見るとこんな感じです。
上から見ると,屋根材の端っこにネジが見えますね。
普段は完全に見えない位置です。
その後,一晩ささえ木をしてコンクリートを固まるのを待ちます。
写真は夜撮影したものです。
我が家は壁にセンサーライトがあるので,カーポートにオプションのダウンライトはつけていません。
工事前は付けた方がよかったかなとも思いましたが,結果つけなくても十分明るかったです。
これで工事は完了です。
後悔ポイント
ここで後悔ポイントがあります。
家の軒の方がカーポートより若干高いため,カーポートを軒下にもぐり込ませるようにできたんです。
このせいで,家の軒とカーポートの間に隙間ができてしまったんですね。
柱決めの際はここまで気がまわっていませんでした。
軒下にEV充電器が設置してあるので,雨の日に使おうとすると濡れてしまいます。
外構をトータルで業者さんに依頼するのであれば業者さんが考えてくれることだったのかもしれません。
カーポートを分離発注する方は注意が必要です。
まとめ
以上がカーポートSCワイドの施工風景でした。
みなさんもカーポートSC採用されてはいかがでしょうか。
この数日後,とんでもないトラブルが起きるんですがそのお話はまた別の機会に。
では今回はこの辺で。
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